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低スペPCやAtom搭載WindowsタブレットでもOBS StudioでYouTubeライブ配信を行う設定方法

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こんにちはこんばんは、YouTubeチャンネル「夢野千春」で動画を投稿している夢野千春です。

今回は、イオシスで購入した「Arrows Tab Q508/SE」でOBS Studioを使ってYouTubeライブ配信ができないか挑戦してみることに。

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今までAtom搭載Windowsタブレットで何度かYouTubeライブ配信を試みましたが、配信が始まった途端、CPUのクロック周波数が極端に低下する現象が起こり、まともに配信を行うことができませんでした。

「Arrows Tab Q508/SE」も、同様の現象が発生しましたが、何度かトライしてみた結果、2時間以上安定した配信ができたので、忘れてもいいようにメモ書き程度に、OBS Studioの設定方法をまとめておきます。

Atom向けYouTubeライブ用OBS Studio設定

下記にAtom向けのOBS Studioの設定を解説しています。Atomといっても色々あるため、ここではx7-Z8700を対象としています。

※物凄く低画質設定なので、ラジオ配信向けの配信設定としてご参考ください。
※本記事ではQ508/SEに搭載しているWEBカメラと内蔵マイクを使用した状態で行っています。配信環境によっては記事の内容とは挙動が異なる場合があります。

※解説していない設定部分はデフォルト設定のままです。

プレビューを非表示にする

プレビューを表示するだけでGPU使用率が上がってしまうため、プレビュー画面上を右クリックし「プレビュー有効化」のチェックを外してください。

テーマを「System」にする

テーマによってはメモリやCPUを消費するため、OSが用意したUIを使う「System」を使うことで、多少動作が軽くなります。

「Acri」とかにすると配信中に設定画面を開こうとするとフリーズしたり、1分くらい開かなかったりしていました。

出力設定の調整

基本・出力解像度を240p(426×240)15fpsの場合

出力設定は画像のように設定してみてください。とりあえず、この設定であればかなり画質は悪いですが、裏でネットサーフィンしながらでも配信することができました。

QSV

x264

QSVとx264のCPU使用率などを比較してみましたが、上記の画質設定の場合は、どちらも60%くらいと安定しています。

基本・出力解像度を480p(854×480)15fpsの場合

今度は基本・出力解像度を480pにした時に個人的にベストだと思う設定です。

尚、「QuickSync H.264」での各項目の意味は以下の通り。

項目名機能の特徴
レート制御ビットレート(動画の画質とファイルサイズを決定する要素)を制御する方法のこと。CBR (Constant Bit Rate):ビットレートを指定し、ビットレートの変動を抑える。画質は安定するが、エンコーディング速度は遅くなる。
VBR (Variable Bit Rate):ビットレートの変動を許容することで、エンコーディング速度を向上させる。画質は変動するが、エンコーディング速度は速くなる。
CQP (Constant Quantization Parameter):量子化パラメータを指定することで、画質を調整。量子化パラメータが低いほど、画質は高くなるが、エンコーディング速度は遅くなる。
AVBR (Average Bit Rate):平均ビットレートを指定することで、画質とエンコーディング速度のバランスを調整する。
ビットレート値が高いほど画質や音質が向上する分、データ通信量が増す。480pの場合: 500~2,000 Kbps
ターゲットの使用法エンコーダの品質と速度を調整するためのもの。quality:最高画質。
balanced:画質とエンコード速度のバランスを重視。
speed:エンコード速度を最速にする。
veryslow:非常に遅い速度でエンコードするが、最高画質。
slower:遅い速度でエンコードするが、高画質。
medium:標準的な画質とエンコード速度。
fast:速い速度でエンコードするが、画質は落ちる。
faster:非常に速い速度でエンコードするが、画質は大きく落ちる。
veryfast:最速でエンコードするが、画質は非常に落ちる。
プロファイル動画の画質やエンコード速度を制御するためのもの。high:最高画質だがエンコード速度は遅い。
main:エンコード速度と画質のバランスが取れている。
baseline:最も低画質だがエンコード速度は速い。
キーフレーム間隔動画をエンコードする際に、キーフレームを生成する間隔のこと。・YouTubeに動画をアップロードする場合:2秒
・ゲームのプレイ動画を録画する場合:5秒
・映画やテレビ番組を視聴する場合:10秒
遅延動画をエンコードする際に、動画の再生開始から、実際に動画・ライブ配信が再生されるまでの時間を指す。ultra-low:遅延が最も小さいが画質が低い。
low:画質と遅延のバランスが取れている。
normal:画質が最も高いが遅延が最も大きい
B Frames動画をエンコードする際に使用されるフレームのこと。B Framesを使用すると、動画の画質を向上できるが、その分エンコードにかかる時間も長くなる。0~3の範囲で設定できる。

B Framesの値を大きくする:動画の画質が向上するが、遅延が大きくなる。
B Framesの値を小さくする:動画の画質が低下するが、遅延が小さくなる。

ちなみにCPU使用率などはこんな感じ。QSV効果なのか、240pの時とあまり変化がない・・・というよりむしろ480pの方が安定する結果となりました。(感覚ではさほど変わらない感じです)

これなら720pでもいけるかなぁと思って試してみたのですが、CPU使用率100%をベタ踏み状態で激重でした。Q508/SEでYouTubeライブするなら480pまでが良さそうです。

基本・出力解像度・fpsの設定

Atom x7-Z8700だと480p15fpsまでの解像度・フレームレートがちょうど良さそうな感じ。720p、1080p以外の解像度を指定する場合は手動で解像度を入力する必要があります。FPSは「FPS 整数値」にすることで任意に設定できます。

詳細設定

ここは特に拘りはなく、とりあえずプロセスの優先度だけ「通常以上」にしています。

まとめ

とりあえずこれでAtom搭載のWindowsタブレットPCでもOBS Studioを使ってYouTubeライブ配信が可能に。

Atom x7-Z8700の場合、高画質・高fpsライブ配信は厳しいですが、480p15fpsまでならギリギリ配信できるので、低スペPCでもツイキャスみたいにラジオ配信っぽいことしたい方は参考になれば幸いです。

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