2018年VTuber界隈が盛り上がってきた頃にVRやVTuberに興味をもった筆者。
当時はまだスマホ向けVTuberアプリがなく、HTC VIVEを購入して全身モーショントラッキングさせるためにVIVEトラッカーをいくつも買ってVTuberっぽいことをやったりVRコンテンツを楽しんでいました。
時が経ち2022年。
今ではスマートフォンでも気軽にVTuberになれるアプリが増えてきました。
その中で筆者が利用しているオススメVTuberアプリをピックアップしましたので参考になれば幸いです。
スマホ・PCの組み合わせなら「waidayo」
waidayo
Akira Sato無料posted withアプリーチ
waidayoはPCにモーションキャプチャ情報をリアルタイムに転送ができるフェイシャルモーションキャプチャツール。
モーションデータはPCに飛ばせる
waidayoはスマートフォン単体でも使えるのですが、パソコンを持っている人は、パソコン版waidayoやoredayoなどでモーションデータを取得できるソフトに転送が可能。
これにより、モーションキャプチャ分の負担を軽減することができ、スペックの低いパソコンでも安定したVTuber撮影を行うことができます。
- VRM形式3Dアバターに対応
- VMC Protocol対応ソフトへモーションを送信することが可能
- TrueDepthカメラ非対応機でも利用可能
- 追従機能が無いのでデバイスを持って移動ができない
- 画面ピンチイン・ピンチアウトでアバターとの距離が変更できない
手軽に撮影するなら「vear」
vear - バーチャルライブ配信アプリ
Tomoya Hirano無料posted withアプリーチ
waidayoでは画面が固定化されてしまい、一度キャプチャーを始めるとiPhoneを動かして使うことができませんが、vearでは前後左右広範囲に動くことが可能。
字幕つけたり背景変えたりもできます。
iPhoneを持ちながら撮影してもちゃんとアバターも追従するようになっています。
iPhone SE2でも割と表現力が高い。
vearのアイトラッキング修正方法
筆者が初めてvearを使った時にちょっと目を動かすだけでアバターが白目を向いてしまうほど感度が高かったのでアイトラッキングのパラメーターを調整する方法を動画にしました。
RTMPライブ配信が可能
設定画面の「配信を開始する」>「vearで配信(β)」を選択、YouTubeやツイキャスなどライブ配信プラットフォームからRTMPのストリームURLとストリームキーを登録することで、その場でライブ配信を行うことができます。
- VRM形式3Dアバターに対応
- デバイスを持って移動しても追従してくれる
- TrueDepthカメラ非対応機でも利用可能
- RTMP機能搭載でYouTubeやツイキャスなどでライブ配信が可能
- 画面ピンチイン・ピンチアウトでアバターとの距離が変更できない
- 無難なポーズが無く選べるポーズも少ない
ハンドトラッキング+全身モーショントラッキングなら「VIRTU」
VIRTU: VTuber&Vroidカメラ
Taehoon Kim無料posted withアプリーチ
VIRTUにはwaidayoやvearには無い「ハンドトラッキング」に対応。腕が動かせるだけでなく指も動かすことができるため、よりキャラクターの表現幅が広がります。iPhone SE2のようなFaceTimeカメラでもハンドトラッキングできるのには驚きました。
更新頻度が高くどんどん機能が増えたり不具合の改善が早く、開発者さんもTwitterやTikTokなどSNSで積極的に活動されているので、個人的には今一番注目しているVTuberアプリです。
高級機材は不要、スマホだけでハンドトラッキングとフェイストラッキングができます。
VIRTUもvear同様、iPhoneを持ってウロウロしてもアバターは置き去りになることなく追従してくれます。
7月23日:全身モーショントラッキングに対応
2022年7月23日のアップデートにより特別な機材がなくても全身モーショントラッキングに対応しました。
iPhone SE2のインカメラでもしっかり下半身も動かすことができます。
- ハンドトラッキングが可能
- VRM形式3Dアバターに対応
- デバイスを持って移動しても追従してくれる
- TrueDepthカメラ非対応機でも利用可能
- エフェクトや装飾アイテムが豊富
- (筆者は利用していないが)コラボ機能みたいなのがある
- 全身モーショントラッキングに対応
- 更新頻度が高い(※最近停滞気味)
- 無難なポーズが無く選べるポーズも少ない
全身モーショントラッキングなら「TDPT」
TDPT
DIGITAL STANDARD CO., LTD.無料posted withアプリーチ
TDPTはTrueDepthカメラ非対応機でも全身モーショントラッキングが可能なアプリ。
ハンドトラッキング、フェイストラッキングは非対応なので顔の表情を変えたりや指を動かしたりすることはできませんが、予め撮影した動画やカメラから身体をトラッキングさせモーションを3Dアバターに反映させることができます。
全身モーショントラッキングの精度に関してはVIRTUより上。
- 全身モーショントラッキングが可能
- VRM形式3Dアバターに対応
- モーションデータはVMD・BVH形式で出力可能
- TrueDepthカメラ非対応機でも利用可能
- フェイストラッキング非対応
- ハンドトラッキング非対応(現在開発中とのこと)
顔だけVTuberになりたいなら「Virtual Face」
「Virtual Face」は、顔だけバーチャル化できるVTuberアプリ。
VRoid Studioなどで作成した3DアバターをVRM形式で保存し、指定のフォルダに入れておくだけで後はVirtual Faceが自動的に顔だけVTuber化してくれます。
散歩や旅行で景色と一緒に撮影したい時に良さそうだし、僕みたいに恥ずかしくて手元だけで商品レビューしている者にとっては重宝しそう。
「Virtual Face」の設定方法については、製作者である八ツ橋まろんさんの動画で分かりやすく解説されています。
- VRM形式3Dアバターに対応
- UIがシンプルで分かりやすい
- 実写を映しつつ顔だけバーチャルにできるのが良い
- 顔の位置など微調整もできる
- TrueDepthカメラ非対応機でも利用可能
- 設定画面がズレることがある
まとめ
いかがだったでしょうか。
数年前まではVTuberになるために何十万もの機材を買う必要がありましたが、今ではスマートフォンで気軽にVTuberになって配信を楽しむことができるようになりました。
ライブ配信アプリによってはアバターを作成してそのまま配信も。
今回紹介したVTuberアプリは配信アプリではありませんが、ちょっとした撮影に便利です。
「VTuberになってみたい」「YouTubeなどで動画出してみたいけど顔出しはちょっと・・」という方にもオススメですよ。