Switchでも30秒以上録画できたらなぁ・・・。
ライブ配信でゲーム実況もやってみたい。
でもビデオキャプチャーボードはパソコンしか使えないし。
実は一部のAndroidスマートフォン(タブレット)でもキャプチャすることができます。
アプリによってはYouTubeやTwitchなどのライブ配信も可能。
今回は安価キャプチャーボードとスマートフォン、USB Cameraアプリを使って、Switchなどテレビゲームの録画・ライブ配信方法をご紹介します。
- Switchの画面をキャプチャーボードとスマートフォンを使って30秒以上録画する方法
- SwitchをスマートフォンでYouTubeライブする方法
動作有無関係なく動作保証はしません、自己責任でお願いします。また、スマートフォンやアプリ、ライブ配信サービスのアップデート・仕様変更によっては記事の内容と異なる場合がございます。
- TVゲームの画面録画に必要なもの
- 【USB Camera】スマホとキャプチャーボード・Switchの繋ぎ方とセットアップ方法
- 「USB Camera」で ライブ配信を行う方法
- YouTubeライブ配信を行う
- TikTokライブ配信を行う
- 「Camera Fi LIVE」でYouTubeライブ配信を行う方法
- 遅延具合は?
- まとめ:気軽にゲーム配信が楽しめる
- \機材を揃える前に確認しよう/よくある質問(Q&A)
TVゲームの画面録画に必要なもの
スマートフォンでSwitchやPSなどのTVゲームを録画やライブ配信を行うのに必要なものは
- Androidスマートフォンorタブレット
- UVCビデオキャプチャーボード+USB変換アダプタ
- HDMIケーブル
- ゲーム機
- UVC規格対応アプリ
Androidスマートフォンorタブレット(動作確認済み端末リスト)
筆者や皆様からのスマートフォンやタブレットの動作報告は以下(動作確認済みスマートフォンリスト)にてまとめています。
リスト最終更新日:2023年4月23日0時44分
機種 | 最終動作確認日 | 動作確認 | 最終チェックOS Ver | USB Camera 最終チェックVer | 検証動画 |
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【スマートフォン】 | |||||
Redmi Note 9S (6GBモデル) | 2020年頃 | 現在動作不明 | MIUI11(Android10) | 不明 | |
★Redmi Note10 Pro | 2022年6月12日 | 映像:○ 音声:○ 録画:○ ライブ配信:○ 内蔵マイク:✕ USBマイク:✕ USBオーディオアダプタ:○ AG03:未確認 | MIUI13 (MIUI12の場合映像や音声がスローになる) | Ver10.5.2 | |
LG V20 Pro | - | 検証機故障により動作確認困難。 動作時は映像音声録画可能 | Android8 | - | |
★Alcatel Idol4 | 2022年6月12日 | 映像:△(FullHD30fpsだとカクつく/720p30fps推奨) 音声:△(ノイズが入ることがある) 内蔵マイク:○ USBマイク:✕ USBオーディオアダプタ:✕ ライブ配信:○ | Android6 | Ver10.5.2 | |
★Rakuten Mini | 2022年6月12日 | 映像:△(FullHD30fpsだとカクつく/720p30fps推奨) 音声:○ 録画:○ ライブ配信:○ 内蔵マイク:○ USBマイク:○ USBオーディオアダプタ:✕ | Android9 | Ver10.5.2 | |
Rakuten Hand | 2021年2月頃 | 現在動作不明 | Android10 | 不明 | |
★Rakuten Hand 5G | 2023年4月22日 | 映像:○ 音声:○ 録画:○ ライブ配信:○ 内蔵マイク:○ USBマイク:○ USBオーディオアダプタ:✕ AG03:✕(スピーカーとしか認識しない) | Android11 | Ver10.7.7 | 動画を観る |
★Google Pixel 4a | 2023年1月11日 | 映像:○ 音声:○ 録画:○ ライブ配信:○ 内蔵マイク:○ USBマイク:✕ USBオーディオアダプタ:✕ AG03:未確認 | Android12 Android11の場合フリーズする | Ver10.7.7 | 動画を観る |
★OPPO Reno3 A (要OTG設定) | 2022年6月12日 | 映像:○ 音声:○ 録画:○ ライブ配信:○ 内蔵マイク:○ USBマイク:✕ USBオーディオアダプタ:✕ AG03:未確認 | ColorOS11 | Ver10.5.2 | |
【報告】OPPO A5 2020 (要OTG設定) | 不明 | 動作するとの報告のみ | 不明 | 不明 | |
【報告】Xperia XZ1 | 2021年頃 | 動作するとの報告のみ | 不明 | 不明 | |
【報告】NEXUS5 | 2021年頃 | 動作するとの報告のみ | 不明 | 不明 | |
【報告】Redmi Note 9T | 2022年6月頃 | 映像がスローになる | MIUI12 | 不明 | |
【報告】Galaxy S10+ | 不明 | 映像がカクつく 音がスローになる | 恐らくAndroid11 | 不明 | |
AQUOS Serie SHL25 | 不明 | 古い端末のため画質を下げないとキャプチャが安定しない | Android5 | 不明 | |
【報告】Huawei nova lite 3 | 不明 | USB Cameraが動作しない | 不明 | 不明 | |
UMIDIGI A7S | 2021年4月頃 | 映像・音声にノイズが入る | Android10 | 不明 | |
【報告】Xperia 5 II | 不明 | マイクを使用すると動画&音声がスローになる | Android11 | 不明 | |
【タブレット】 | |||||
Dragon Touch K10 | 不明 | 何も映らない | Android9 | 不明 | |
Lenovo YOGA Smart Tab10 | 不明 | 映像:○ 音声:○ 内蔵マイク:未確認 USBマイク:未確認 ライブ配信:未確認 | Android10 | 不明 | |
★EGBOK P803 | 2022年7月6日 | USB Camera及び他UVC対応アプリで認識せず。 WEBカメラを繋げば映りはするが画質が悪い。 | Android11 | Ver10.5.2 |
動作確認で使用している機材
- アプリ:USB Camera Pro
- キャプチャーボード:CJK-Z35
- USBマイク:MAONOAU-GM31
- USB オーディオ変換アダプター:UGREEN USB オーディオ 変換アダプタ
動作確認時のUSB Cameraの設定
USBはType-Cのものが好ましいですが、MicroUSBタイプの一部スマートフォンでもキャプチャーボードが動作することを確認しています。
Android11スマートフォンで「音や映像がスローになる」「スマートフォンがフリーズした」といった症状を私の端末でも確認しており、視聴者の方からもよく報告を受けるので、スマートフォンでキャプチャーボードを使用されたい方はAndroid11を避けて端末を選ぶことをおすすめします。
Pixel 4a、Android12にてフリーズ現象が改善
OPPOスマホではOTG接続を有効にする必要がある
OPPOスマホはデフォルトでOTG接続が無効化されているため、予めOTG接続を有効にしておく必要があります。
設定→その他の設定→OTG接続を有効にする
でOTG接続を有効にすることができます。(OPPO Reno3 Aの場合)
また、OPPOスマホは複数のUSBデバイスの接続に対応していない可能性が高く、例えばUSBマイクとキャプチャーボードを接続するとUSBマイクが使えないといったことがあります。
UMIDIGI A7Sでは高画質録画ができない
UMIDIGI A7Sでは搭載SoC性能の低さが問題なのか、HD画質で録画しようとすると灰色のノイズが入ることがあります。480pなら録画可能ですが音声にノイズが入ったり音ズレ、滑らかに映像が録画できないなどゲーム録画には向いていません。
UVCビデオキャプチャーボード+USB変換アダプタ
SwitchやPS4のゲーム画面をスマホに出力するのにはキャプチャーボードといわれるデバイスが必要です。Amazonでは様々なキャプチャーボードがありますが、最近では1,000円~3,000円くらいで最大1080p出力に対応している製品もたくさん出回っているため、比較的安価でTVゲーム実況環境を構築することができます。
【筆者オススメ】MONJA 1080P HDビデオ キャプチャーボード CJK-Z35
Monjaの類似品でMiraoというキャプチャーカードもあります。筆者の友人が購入していたのですが、仕様ははMonjaと然程違いはなさそうな感じでした。
CJK-Z35にはHDMIパススルー機能が備わっており、HDMIスプリッターなど映像分配器がなくてもスマートフォンとテレビ同時に映像・音声出力が可能。
CJK-Z35のレビュー記事はこちら↓
テレビ側には遅延のない映像と音声が出力されているので、快適にスマホで録画やライブ配信をしながらプレイすることができます。
また、マイク端子も備わっているのでバスパワー対応マイクを繋げばミキサー無しでゲーム実況音声を同時に収録することも可能。
ただし、マイクとゲームの音量調整はできないので、別途オーディオミキサーを使用したほうが実況しやすいと思います。
GENKI ShadowCast
端子がHDMIなので直接映像デバイスのHDMIポートに接続することができるキャプチャーボードです。
専用ソフト「GENKI Arcade」を使えば簡単にゲーム画面を録画することができます。
HDMIケーブル
ゲーム機とキャプチャーボードを繋ぐ為に必要です。
ゲーム機
コピーガードが掛かってないHDMI出力可能なゲーム機を用意しましょう。
ニンテンドースイッチは無印とLite版がありますが、Lite版は映像出力機能が搭載していませんので、無印、もしくは有機EL版を用意ください。(付属のドックを使用して映像を出力します)
また、この記事で紹介している内容はPS4 Proでも動作確認済みです。
UVC規格対応アプリ
UVC規格対応のアプリであれば、キャプチャーボードをWEBカメラとして認識し使うことができます。
以下キャプチャーボードが動作したアプリです。
- USB Camera
- Camera Fi LIVE
USB Camera
WEBカメラやキャプチャーボードを使用して録画やライブ配信が行えるアプリです。
Camera Fi LIVE
ライブ配信に特化したアプリ。スマホ内蔵カメラと外部カメラを組み合わせた配信が行なえ、画面内にコメントを表示させたり映像に装飾を加えることができるなど、スマホで本格的なライブ配信が行えます。
その他、あると便利なもの
HDMIスプリッター(※HDMIパススルー対応キャプチャーボードの場合は不要)
HDMIパススルー機能がついていないキャプチャーボードの場合、映像遅延が気になるといったコメントをよくいただきます。その場合はHDMIスプリッターという分配器を使えばスマホとTV同時に映像と音声を同時出力できるため、遅延のない映像音声をテレビで楽しみつつスマホで録画するといったことができます。
また、HDMIスプリッターを使うことによってHDMIのコピーガード(HDCP)が外れ、映像入力ができる場合もあります。
映像にコピーガードがかかったPS3を録画するのにHDMIスプリッターが活躍します。
ちなみに上記の2つのスプリッター、類似品のようですが、ノーブランドの方は当たり外れが多いようでレビュー欄が少々荒れている様子。
「ROTECK」の方は少々値が張りますが、評価が高いので無難かもしれません。
USBハブ
USBハブがあるとスマートフォンを給電しつつキャプチャーボードが使えるため、長時間配信やオーディオミキサーを接続する時に便利です。
ただ、給電しながらキャプチャーボードやオーディオミキサーが使えないスマホもあるので要注意。
後、パワー不足なのかキャプチャーボード使用中はスマホの充電が物凄く遅かったです。
単純にキャプチャーボードを繋ぐくらいならUSBだけのハブでも良いです。
USB-A to C 変換アダプター
キャプチャーボードにUSB-A to C変換アダプターがついていれば必要無いのですが、中にはType-Cに変換するアダプターが付属していない製品もあるので、念の為に購入されることをおすすめします。(USB-A to Cハブを使う前提であれば不要)
オーディオミキサー
スマートフォンによってはYAMAHA AG03などオーディオミキサーが使える場合があります。
オーディオミキサーが使えれば高音質な実況音声を収録することも可能。
スマートフォン・アプリ毎の動作有無に関してはこちらの記事で検証を行っています。
【USB Camera】スマホとキャプチャーボード・Switchの繋ぎ方とセットアップ方法
動画では繋ぎ方やスマホでSwitchの画面録画を行う際にテレビにも同時に映像音声出力する方法についてご紹介しています。
本記事ではUSB Cameraアプリを使って録画やライブ配信方法を紹介しています。
1.スマホにUSB Cameraアプリをインストールする
USB Cameraはキャプチャーボード(+WEBカメラ)の映像をスマートフォンの画面に映したり、録画やライブ配信が行えるAndroidアプリです。
USB Cameraには無料版と有料版があり、有料版には画面上に広告が表示されなくなるほか、「ピクチャインピクチャ」のサポート、「ビデオをロック画面に表示」や「接続後に自動記録」などの追加機能があります。
まずは無料版で動作確認し、気に入ったら有料版を買うことをオススメします。
2.HDMIケーブルをビデオキャプチャーボードに接続
ニンテンドースイッチをドックに装着し、ドックとビデオキャプチャーボードをHDMIケーブルで接続します。
3.キャプチャーボードのUSB側をスマートフォンに接続
USB側をスマートフォンに接続します。
4.USB Cameraアプリに権限を許可する
初回起動時に権限の許可を求めてくるので、全て許可してください。
「このUSBデバイスにデフォルトで使用します」のチェックの有無はどちらでも構いませんが、別アプリでもキャプチャーボードを使用する場合はチェック入れると切り替えが面倒だったりします。
(この設定は後で外すこともできます)
5.ゲーム機をHDMIケーブルで繋ぐ
後は、ゲーム機をHDMIケーブルで繋ぐとスマホ画面にテレビゲームの映像が映ります。
配線イメージ(筆者の場合)
自分にとって現在ベストな実況配信環境はこんな感じ。
これならテレビで遅延のないゲーム映像が観れてオーディオミキサーによって高音質な実況音声を録音することができるのでパソコンが無くても気軽にスマートフォンでゲーム実況ができます。
ただ、問題は「ゲームの音がミキサーで調整ができないこと」。
こればかりはゲーム側の設定で音量を下げるしかありません。
MAONOCASTER LiteのようなBluetoothでSwitchの音を取り込めれるようなミキサーだとゲームの音もミキサー側で調整できるので魅力です。
オーディオミキサーとSwitchをAUXケーブルで繋いで音量操作をミキサーで行うという方法もあります。その場合はUSB Camera側でキャプチャーボードの音声を無効化しておきましょう。
6.USB Cameraアプリの設定を行う
USB Cameraアプリには様々な機能があってややこしいのですが、取り敢えず動画のとおりに設定すれば録画はできるようになります。
具体的な録画方法やライブ配信方法は後述しています。
USB Cameraの各機能紹介
USB Cameraの各機能を紹介します。
最新版のUSB Cameraは日本語に対応しているので、本記事とは内容が異なる場合があります。