こんにちはこんばんは、YouTubeチャンネル「夢野千春」で動画を投稿している夢野千春です。
2020年10月13日に発売されたMetaのVRヘッドセット「Oculus Quest 2(新名:Meta Quest 2)」。
元々VRには興味があって以前にHTC VIVEを所有したことがある私ですが、「もっと手軽にVRがやりたい!」と思い今回Oculus Quest 2を購入しました。
この記事ではOculus Quest 2がどういうものなのか、使ってみての良し悪しなどをレビューしていますので是非最後までご覧いただけますと幸いです。
Meta Quest 2/Oculus Quest 2とは?
Oculus Quest 2は、Metaのスタンドアローン型6DoF(6自由度)対応のVRヘッドセットです。
スタンドアローン型なのでパソコンやセンサー不要、Oculus Quest 2単体でVRコンテンツを利用することができます。
ヘッドセット搭載のカメラにより上下前後左右(6DOF)の動きに対応。
ベッドの上などその場から動かない時に使用できる静止モードもあります。
明るい場所での使用を推奨されていますが、ルームライトを常夜灯にしても一応使えました。
開封・VRコンテンツ紹介
動画にてOculus Quest 2の開封の様子とVRコンテンツを一部紹介しています。
Oculus Quest 2の主な特徴
それではOculus Quest 2の主な特徴をご紹介します。
性能は前モデルより2倍向上
SoCはQualcomm Snapdragon XR2(Snapdragon 865)、RAMは6GB搭載。
前モデルに搭載されているSnapdragon 835、RAM4GBよりも2倍ほど性能が向上しているため、スムーズにVRコンテンツが遊べます。
その反面、フル充電から大体2,3時間でバッテリーが切れてしまうのが欠点。
長時間使用したい場合はバッテリー搭載Quest 2 Eliteストラップというのがあります。
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価格(旧)→Meta Quest 3が秋に登場に伴い大幅値下げ
値段は128GBモデル(旧64GBモデル)は37,180円、256GBは49,280円とVRヘッドセットにしてはかなり安くゲーム機感覚で購入することができます。
2022年8月より価格改定され、128GBモデルが59,400円、256GBモデルが74,400と両モデルとも2万円以上の値上げとなりました。
6月4日(日本時間)よりMeta Quest 2の価格を改定するとのことをMetaの公式Twitterアカウントが発表しました。
改定後の価格は以下の通りです。
- 128GBモデル:59,400円→47,300円
- 256GBモデル:74,400円→53,900円
※価格は執筆時点での税込価格です。
ディスプレイは液晶だが高解像度
ディスプレイに関しても有機ELから液晶方式に変更されましたが、ピクセル数が50%増加されたことによりドット感が気にならず没入感に優れています。
(以前HTC VIVEを使っていたときは解像度が低くドット感がかなり気になっていました)
ちなみにリフレッシュレートは72Hz。(アップデートで90Hz,120Hzにも対応)
耳を塞がない3Dオーディオスピーカー搭載
Oculus Quest 2には3Dオーディオ対応のスピーカーが搭載されており、顳顬の部分に当たるため、耳を塞ぐことがありません。
そのため、周囲の音も聞こえるのですが、搭載スピーカーからはとても臨場感ある高音質サウンドが出力されるので、イヤホンが無くてもしっかりとVRの没入感を体感できます。
音漏れが気になる人はイヤホン端子もあります。
コントローラーは操作性とバッテリー持ちが向上
付属しているTouchコントローラーは親指を置く場所ができたことにより、前モデルよりも使い勝手が向上。バッテリー(乾電池1本使用)も前モデルより約4倍(約30時間)寿命が向上したとこのこと。
私のOculus Quest 2は10月16日に届いたのですが、この記事執筆時の11月8日でもまだ一度も電池交換をしていないのでかなりバッテリー持ちが良いと思いました。
(HTC VIVEのコントローラーより持ってる印象)
ただ、充電式でないのが欠点。
最近ではアルカリ乾電池並の高出力で繰り返し充電ができるリチウムイオン乾電池が出ているので電池交換の手間はありますが経済面ではなんとかなりそうな感じです。
(内蔵バッテリーだとヘタったらそれで終わりですからね)
もし充電が面倒な場合は、Ankerより「Anker Charging Dock for Oculus Quest 2」というOculus Quest 2専用充電ドックが販売されています。専用充電式電池も付属されており、ドックにコントローラーを置くだけで充電が可能。置くスペースさえ確保できればこの上ないアイテムです。
パソコン用VRヘッドセットとしても使用可能
高速光ファイバーケーブルのOculus Linkでパソコンと接続すれば、パソコン用VRヘッドセットとしても使用することができ、パソコン向けVRコンテンツを楽しむことができます。
PC版VirtualCastで気軽にVTuberにもなれますしPC版VRChatでリソース不足による制限から開放されるので好きなワールドに自由にいけますよ。
Oculus Linkは10,780円と高いのでサードパーティ製ケーブルでも代用可能。
PCVRモードはUSB2.0ケーブルでも動いてしまう・・・。
このケーブルのことをずっとUSB3.0ケーブルだと思いこんで使っていたのですが、実はUSB2.0ケーブルだったということがOculusソフトで判明。
Type-Cだからって何でもが3.0規格ではないんですね・・・。どうりで充電が遅い、追いつかないわけだ。
でも、USB2.0ケーブルでOculus Quest2とパソコンを接続しPCモードでバーチャルキャストが動いてしまった・・・。
ということは安価なUSB3ケーブルではより安定して繋がるのではと思うとOculus Linkケーブルって必要?
ANKERのケーブル使ってます
ちょっとケーブルが太いので何か工夫しないとOculus Quest 2の端子を傷めそうですが、ケーブルが長いのとブランド名もあって私はこちらを使ってます。
レビュー記事はこちら↓
Oculus Air Linkでパソコンと無線接続も可能
Oculus Air Linkを使えばパソコンとOculus Quest 2間をケーブルレスでパソコンVRコンテンツを楽しむことができます。
有線と比べると多少画質劣化や遅延を感じるのと高性能なWi-Fiルーターが必要になりますが完全にワイヤレスになるので、没入感が増しVRを思う存分楽しむことができます。
PC版Virtual Castを使えばこういうVRで踊ってみた動画も簡単に収録することができます。
PCVRモードは今の所Windowsのみの対応
macOSの制約上なのかMacPC対応のVRデバイスが出回っておらず、PCVRモードで遊ぶ時はWindows環境が必須です。
たとえMacにVRデバイスが対応したとしても対応しているVRコンテンツはしれてると思いますので、Macユーザーの方はWindowsパソコンも買っておくことをおすすめします。
ハンドトラッキングも可能
Oculus Quest 2には4つのカメラを使ったハンドトラッキング機能が搭載されており、その精度はハンドトラッキンググローブと引けと取らないくらいかなりのものです。まだまだ対応アプリが少ないため、基本的はホーム画面やブラウザなどで使うのがメインとなります。
ダイレクトタッチで直接ボタンとかに触れて押せるようになりました
v50で「ダイレクトタッチ」がテスト機能として追加されました。これにより、ホーム画面でのインターフェイスをスマートフォンのようにタッチやスワイプ操作が可能に。標準搭載のブラウザでも「ダイレクトタッチ」を使用することができ、バーチャルキーボードで直接タッチで入力することもできます。(ピアノタッチ入力はできないみたいです)
気になったポイント
64GB(128GB)モデルでも容量足りる?
私は64GBモデルを購入しましたが、容量不足を感じること無く数十タイトルくらいVRコンテンツをダウンロードして使っています。
現在は値段は変わらずストレージ容量が128GBと倍になりましたので、よりたくさんのVRコンテンツを入れておくことができます。
前モデルより劣る所がある
Oculus Quest 2は前モデルより全てが優れているわけではなく劣る所もあります。
まとめてみるとこんな感じです。
- ディスプレイ方式が有機ELから液晶に変更。(発色が劣る)
- 標準ヘッドバンドが軟質プラスチックから布製に変更。
- Oculus Goアプリの下位互換性がない。
- IPD機構が無段階から3段階に変更。
facebookアカウントが必須。(Metaアカウントで不要になりました)
私は前モデルを使ったことがないため、IPD機構やディスプレイ周りは特に気にならなかったのですが、ヘッドバンドは布製なのでOculusQuest2装着時の安定性が欠ける印象がありました。
(装着性については別途Quest 2 Eliteストラップが用意されています)
facebookアカウントについては後述していますが、アカウント取得にやや難易度が高いのと個人情報が画面上に表示されるのでライブ配信など編集ができない場面では使い辛い。
アカウント必須なのは仕方ないとしてせめて画面上に本名が非表示にできる仕組みが欲しいところです。
【Oculusアプリ】DaVinciResolveを起動すると勝手に起動する
他のアプリでも勝手に起動します。
なぜかDaVinci Resolveを起動すると勝手にOculusアプリも起動。
こうなる原因は不明ですが、勝手に起動するのは気になるので、サービスより「Oculus VR Runtime Service」を停止しスタートアップの種類を手動にすることにより、DaVinci Resolveを起動しても自動起動しないようになりました。
トラッキングエラーで動きが不安定になる
Oculus Quest 2に搭載している4つのカメラに汚れが付着すると正常に空間を認識できなくなり、トラッキングエラーが表示されたり正常に操作できなることがあります。
大抵はカメラに付着している汚れを取り除くことによって改善されることが多いです。
facebookアカウントが必要→不要になりニックネームで表示されるように
これまでOculus Quest 2 / Meta Quest 2を利用するためにはfacebookアカウントとの連携が必要でしたが、2022年8月23日(米国時間)から「Metaアカウント」という新しいアカウントを登録して利用できるようになりました。
また、facebookアカウントが必要だった時はニックネームを登録しても、Oculus Quest 2 / Meta Quest 2の画面上に実名が表示されていましたが、Metaアカウントに移行するとニックネームが表示できるようになります。(実名登録は必要)
VRをやる人は匿名希望な方が多いはずなのですが、facebookは自社のサービスのアカウントをOculus Quest 2にも要求してきます。
facebookアカウントが無いとOculus Quest 2を使用することができませんしfacebookアカウントを作成するのに実名や生年月日の登録をする必要があります。
しかも正しく登録してもアカウントが停止することもあるので厄介。
幸いにも私は10年ほどfacebookを使用しているので問題ありませんでしたが、新規でfacebookアカウントを作成する人は注意する必要があります。
取り敢えずOculus Quest 2が届いたときのセットアップ時にfacebookアカウントを作成するのが無難、何かあればサポートへ対応してもらいましょう。
無事アカウント登録ができても画面上に実名が表示される
実名を表示しないようにわざわざニックネームを登録しているのにホーム画面は実名も表示される始末。
アプリプレイ中は表示されないのですが、ライブ配信や匿名の方との交流(フレンド登録)でOculus Quest 2を使用される方は実名がバレる危険性があるので注意しておいたほうがいいです。
匿名希望が多い日本ではこれは致命的、改善されるのでしょうか・・・。
相手にFacebookの名前は表示させない策はある
相手にFacebookの名前を表示したくないときのための設定はあります。
ただ、これをやっても画面上には実名が表示されてしまいますので配信用として使うならPCVRモードで行うことをおすすめします。
Meta(メタ)に期待
2021年10月29日にfacebookが社名をMeta(メタ・プラットフォームズ)に改名すると発表しました。これに伴いOculus Quest 2もMeta Questになるとされ、facebookアカウントも不要にすると方針を変更しているとのこと。
Oculus Quest 2のレビューまとめ:VR体験、メタバースで活躍するデバイス
VRヘッドセットとしてはかなり安く、しかも家電量販店でも販売されているのでNintendo Switchなどゲーム機感覚で購入できるのがOculus Quest 2の魅力な所。コストパフォーマンスに優れたVRヘッドセットだと思います。
何よりパソコン・センサー不要のスタンドアローン型で、被ればすぐ電源が入り気軽にVRコンテンツを遊べる所がOculus Quest 2の魅力です。
ただVRゲームを遊ぶだけではなく、VRChatによるコミュニティやVirtualDesktopでどんな所でもパソコン環境をワイヤレスで持っていくことができる便利なアプリもあります。
将来的にはVRで仕事をするといったことも。もうメタバース時代はやって来ています。
アバターを介して現実世界とは異なるデジタル仮想空間サービスや仮想空間を指す。サマーウォーズのような感じです。
VRに興味がある方、何れ来るだろうVR時代に乗っかりたい方はOculus Quest 2を検討してはいかがでしょうか。