この記事はGenHigh様より製品をご提供頂いた上で記事を作成しています。
今まで様々なイヤホンやヘッドホンを使ってきたのですが、使っている時に電話やインターホンが鳴っていないか心配になったり、耳がムレたり痒くなったりして長時間着けていられないなど、今まで落ち着いて音楽や動画を楽しむことができませんでした。
皆さんもそのような経験、ありませんでしょうか。
今回は、スマートホームクリーニングツール、オートアクセサリー、パーソナルスマートガジェットをリーズナブルな価格で提供している「GenHigh」様より、 オープンイヤー(空気伝導式) ワイヤレスイヤホン「Mu6 Ring」をご提供いただきましたのでレビューします。
ちなみに空気伝導式ワイヤレスイヤホンを使うのは今回が初めて。
耳を塞がないとの事なので、私の悩みを解決してくれそうなのですがどうなんでしょうか?
また、似たような方式で骨伝導式イヤホンもありますが何が違うのかもレビューしながらチェックしていきます。
Mu6 Ringとは
Mu6 Ringは、オープンイヤー(空気伝導式)ワイヤレスイヤホン。
重量は35gと軽量設計ですが、最大9時間の連続再生が可能です。
マイクも搭載しているのでハンズフリー通話もできます。
スペック
スペックは以下の通りです。
Mu6 Ringカラー ダークブルー ドライバー 16mm インピーダンス 20Ω 感度 112±3db 有効周波数帯域 20Hz-20000Hz Bluetoothバージョン/
周波数帯域/プロトコルVer 5.0/ 2400-2483MHz /
HFP(ハンズフリー通話用)
HSP(ヘッドセット通信用)
A2DP(高音質ステレオ音声を伝送用)
AVRCP(AV機器のコントロール(再生、早送り等))
マルチポイントに対応通信距離 ?10m 電源入力 5V バッテリー容量 190mAh 充電時間 1時間30分 通話時間・連続再生時間 約9時間 待受時間 約200時間 充電端子 Micro-USB サイズ 157×121×20mm 重量 約35g
開封・同梱物チェック
パッケージはこんな感じでスポーツ感あるデザイン。
同梱品はMu6 Ring本体以外に
- クイックスタートガイド
- 保証書
- Micro USB充電ケーブル
- ポーチ
- 反射ストリップシール×3
が付属していました。
クイックスタートガイドは日本語にも対応。製品仕様や操作方法が記載されているので予め読んでおきましょう。
専用ポーチ。薄い素材のため、Mu6 Ringをすり傷から守る程度です。
反射ストリップシールは3枚付いていました。
外観チェック
Mu6 Ringの外観チェックをしていきます。
フィルムで保護されているため、使用する前に予め剥がしておきましょう。
夜間に外で使う予定がある方は、安全対策に付属のストリップシールを貼り付けましょう。
フィルムをはがずとこんな感じ。本体は少し青みがかったカラーでマットな質感。
装着イメージはこんな感じ。控えめなデザインなので装着しても目立たずビジネスユースとしても活躍できます。
頭部に触れる部分にはラバー素材のパッドがあり、装着時に滑り落ちにくくなっています。また、パッドの下にはメガネフレームを引っ掛けられる溝ががあります。
スピーカーユニット部右内側にマイク穴があり、これで声を拾います。
マイク音質については後ほど説明します。
スピーカーユニット部には、上下に穴が設けられており、空気伝導で耳に音を届けます。
スピーカーユニット部は段階的に角度調整が可能(動画参照)。
ボタン下部にあるキャップを外すと、充電用MicroUSB端子があります。
充電中はLEDが赤く点灯し、充電が終わると青く点灯します。
操作部は右側に集約しており、ボタンには凹凸があるため、装着時でもボタンを見ずに音量調整など操作することができます。
【主な操作方法】
電源オン 電源ボタンを2秒押す 電源オフ 電源ボタンを3秒押す 音量を上げる ボリューム(+)ボタン を軽く押す(スマホ音量と連動) 音量を下げる ボリューム(ー) ボタンを軽く押す(スマホ音量と連動) 前の曲へ ボリューム(ー) ボタン長押し 次の曲へ ボリューム(+) ボタン長押し 電話に出る 電源ボタンを押す 電話を切る 電源ボタンを押す 着信拒否 着信時に電源ボタンを2秒長押し 音声アシスタントを使う 電源ボタンを2回押す
(Siri・Googleアシスタント動作確認済み)ハードリセット USBを接続して電源をオンにする ペアリング開始 電源を入れる時に電源ボタンを5秒長押しする
(「ペアリング」と言うまで長押し)
Mu6 Ringの外観については以上です。
Mu6 Ringの特徴
それではMu6 Ringの主な特徴をご紹介します。
装着スタイルを変えれる
スピーカーユニット部は稼働できるようになっており、装着スタイルを変えることが可能。
- テレワークやオンライン授業を受ける時、激しいスポーツをする時は通常スタイル
- 女性の方や耳に掛かるのが嫌な人はカチューシャスタイル
といった感じで、シーンによって装着スタイルを変えたり、ヘッドの角度によって音の拾い具合を微調整することができるので、いつもベストポジションで使用することができます。
軽量設計
連続9時間再生可能なバッテリーを搭載しつつ、重量は約35g(理論値)と、一般的なヘッドホンと比べると軽量。装着時も殆ど重さは感じず気軽に持ち歩けます。
柔軟性
柔軟性に優れた素材で作られているため、動画のようにグニャグニャ曲げることが可能。頭部にしっかりフィットしますし、締め付けられる感じも殆ど無いので長時間使っていても疲れにくいです。
耳を塞がない開放感
一般的なインイヤー式・カナル式イヤホン、ヘッドホンとは異なり耳を塞ぎません。
耳を塞がないので、耳の痒みや痛み・ムレなど衛生面に悩む心配はありませんし、ランニングや街中を歩いている時も周囲の音が聞こえるので安心です。
メガネを装着していても使用可能
眼鏡の上からでも装着が可能。メガネフレームや頭部によっては後頭部に若干隙間ができる場合がありますが、歩いたり軽く走る程度であれば耳に引っかかっているので、ずり落ちてしまうといったことは殆どなく使えます。
対応コーデックはSBC・AAC
Amazonの商品ページには対応コーデックの記載が無かったため、手持ちのスマートフォンで確認してみた所、「SBC」と「AAC」コーデックに対応していることが分かりました。
なので、Androidであれば基本的に「SBC」、iPhoneであれば「AAC」で使うことになります。
マルチポイントに対応
同時に2台のデバイスとペアリングすることが可能。
例えば、1台目の端末で動画や音楽を楽しんでいる時に2台目の端末に着信が来た時、そのままMu6 Ringで電話に出ることができます(着信時音声ガイダンスで教えてくれます)。
マイク搭載
マイクが搭載されておりハンズフリー通話に対応しています。
私は普段あまり声を大きく出さずボソボソ喋るタイプなのですが、マスクを付けた状態で声を張らなくてもそこそこ声を拾ってくれています。
道路沿いでも車の走行音があまり入らないので通話用としても十分使えると感じました。
ツイキャスでも使ってみましたが、配信中にリスナーの方に音を確認してもらった所、問題なく聞こえているとのことでライブ配信用としても活用できます。
保証
購入から1年間の保証付きなので、動作不良など万が一のトラブル時も安心。
Amazonで購入した時は、注文番号が保証書代わりとなっているようです。
防汗仕様
Mu6 Ringは防水仕様ではありませんが、メーカーの方曰く、スポーツ向けに販売されているので汗に対する耐性はあるとのことです。
Mu6 Ringの音質
空気伝導式イヤホンで気になるのが音質。
インイヤー式やカナル式とは違ったアプローチで音を伝えるため、実際どんな感じなのか、
- 音の聞こえ方
- 音の位置
- 音漏れ
この3つのポイントでお伝えします。
音の聞こえ方
聞こえ方としては、iPhoneのスピーカーを両耳の側に近づけて音を聞いている感じです。
低音域はMu6 Ringを手で覆うと聞こえるのですが、耳に伝わるまでに削り取られてしまうため、音楽を集中して楽しむといった点では少々物足りなさを感じます。
といっても、音が籠もったりビビったりはせずはっきり自然な感じで聞こえるので、動画やビデオ会議など音声を聞く分には十分な音質ですし、周囲の音を聞きながら何となく音楽を聞く時にもぴったりです。
音の遅延は、動画視聴時に口パクを感じないくらい低遅延で、ゲームプレイ時も殆ど遅延を感じませんでした。ただ、音ゲーではワンテンポ遅れて音が聞こえるため、プレイは厳しいです。
音の位置
バイノーラルマイクを使用した動画を視聴して臨場感チェックをした所、左右から聞こえるだけでなく後ろからの音もしっかり捉えることができました。
左右差はハッキリ感じられるので、バトルロイヤルゲームでもそれなりに敵の位置や距離を把握することができます。
音漏れ
音漏れは、写真のようにヘッドホンを広げて音楽を流した時とほぼ同じまたはそれ以下。
音量30%ほどで電車の中では隣の人、音量50%ほどで図書館や静かなオフィスでは数m離れてなんとなく何の曲が流れているのか分かるくらいとそれなりに音漏れはします。
ちなみに聞こえ具合は、
- 音量~30%「聞こえるけど弱い」
- 音量40%~「普通に聞こえる」
- 音量60%~「ちょうどいい」
- 音量80%~「うるさい・耳が痛い」
といった感じです。
骨伝導式イヤホンと空気伝導式イヤホンの違いは?
骨伝導式と似ている空気伝導式。
そもそも具体的に何が違うのか、それぞれの良し悪しを比較するとこんな感じです↓
骨伝導式イヤホン 空気伝導式イヤホン 伝導方式 頭蓋骨の振動を通して内耳を直接震わせ、脳へ音を届ける 空気振動で音を鼓膜に伝える 耳を塞がない 開放型のため周囲の音が聞こえる 開放型のため周囲の音が聞こえる 衛生面 耳を塞がないため耳の病気になりにくい
骨の振動が不快に感じる可能性がある耳を塞がない・骨を振動させないため安心 音質 装着場所によって音質は変わるがカナル式やインイヤー式と比べると劣る低音がよく聞こえる 装着場所によって音質は変わるがカナル式やインイヤー式と比べると劣る中・高音域がよく聞こえる 音漏れ やや音漏れする 音漏れする 値段 高い 安い
どちらも開放型イヤホンですが、骨伝導式は骨を振動させて脳へ音を届ける方式に対し、空気伝導式は空気振動で鼓膜に音を届ける方式のため、骨による音質劣化が少なくクリアなサウンドです。
ただ、間接的に音を伝えるので、小型スピーカーから音を聞いているような感じでカナル式やインイヤー式と比べると音質面ではやや見劣りします。
音漏れに関しては、骨伝導式の方が骨を媒体にして音を届けているため、音が漏れにくいといった特徴があります。その反面、空気伝導式は空気を振動させて音を伝えるわけですから、指向性があるとはいえシャカシャカといった感じで数メートル先でも音漏れを感じます。
値段に関しては、最近では骨伝導式は安くはなってきているものの全体的には空気伝導式の方が安価な印象です。
音質・音漏れ・値段
この3つのポイントで選択されると自分にあったイヤホンが見つかるかもしれません。
Mu6 Ringを使ってみた感想
Mu6 Ringを暫く使ってみて思ったことをまとめてみました。
- 耳を塞がないので衛生的で安心
- 思っていたより軽くて長時間装着しても疲れにくい
- テレワークやオンライン授業用としては十分な音質
- マルチポイントに対応
- ホワイトノイズが気になる
- 防水仕様ではない
- MicroUSB充電
良かったポイント
自室やちょっとザワザワした所で使用する分には音漏れも気にならず、耳を塞がないので外でも安心して使えるのが最大のメリット。
軽量で締め付け感も殆どないため、長時間使用しても疲れにくく、テレワークやオンライン授業用としてはうってつけです。
Bluetoothマルチポイントにも対応しているので、スマートフォンとパソコンに繋いで使うといったこともできます。
気になったポイント
音楽用としては音質面が気になる所。ながら聞きするには丁度良いのですが、微かに聞こえるホワイトノイズが個人的には気になりました。
後、防水仕様ではないため、汗を防げても屋外での使用は少し気を使ってしまいます。
MicroUSB充電については、家で使う分には気になりませんでしたが、外で充電する時にType-Cだったらスマホの充電ケーブルと併用できるので、ここは今後の製品に活かして頂きたい所。
Mu6 Ringはこんなシーンにオススメ
- ラジオや動画を流しながら作業する時
- 音楽を聴きながら会話を楽しみたい
- ビデオ会議やオンライン授業用
- ダンス練習の音楽再生用
- アウトドアで小鳥のさえずりを聞きつつ音楽を楽しみたい方
- インイヤー式やカナル式イヤホン・ヘッドホンが合わない方
Mu6 Ringのレビューまとめ
Mu6 Ringは、空気伝導式を採用することで耳を塞がず音楽や音声を聞きつつ、周囲の音に気をつけることができるイヤホン。
外で使っている時に車の走行音や自転車が横切る時も咄嗟に反応できるので安心。
音に拘りがある人には音質面で物足りなさを感じるかもしれませんが、「音だけを楽しむ」のではなく、「音+〇〇」といった組み合わせがベストマッチしているといえます。
もしMu6 Ringが自分にピッタリだと思われた方は、ぜひチェックしてみてください。