NURO光のONUにはWi-Fiルーター機能が搭載しており、別途ルーターを購入する必要はありません。
しかし、提供されるONUによってはルーター機能を使うことで大幅にパフォーマンスが下がり、インターネットが安定しないといったことも起こる可能性があります。
実際私が利用しているF660Aも家の隅々までWi-Fiが届かず、複数台同時接続にも耐えれるものではありませんでした。
なので自前のルーターを使いたい所ですが、
と言われています。
ちなみにこちらの記事では「NURO光では自前ルーターを使うということはできない」と記載があります。
本当にそうでしょうか?その辺り2重ルーター運用している私が簡潔に解説していきます。
「NURO光は自前ルーターが使えない」というわけではない
NURO光が提供するONUは、既にWi-Fiルーター機能が搭載されており、ルーター機能を切ることができません。
そのため、自前ルーターが使えないと言われていますが、実際は「使えないこともないけど、2重ルーターになるからオススメしない」と2重ルーター化を否定するために敢えて使えないと発言されている所が結構みられます。
確かに2重ルーターになると自宅に複数のIPアドレスグループが存在することになるので、その分パフォーマンス低下を引き起こす可能性があります。
しかし、実際はそんなに気にするほどでもないレベルだと感じています。
寧ろ2重ルーター化した方がメリットは大きいのではないでしょうか。
2重ルーター化によるメリット
なぜ2重ルーターにした方がメリットが大きいと感じたのかまとめました。
2重ルーター化のメリットとしては
- ルーターによってはWi-Fiの高速化・安定化ができる
- セキュリティを強化できる
が挙げられます。
ルーターによってはWi-Fiの高速化・安定化ができる
まずはZTE F660Aと私が使用しているTP-Link Archer AX73のスペックを御覧下さい↓
ZTE F660A TP-Link Archer AX73 Wi-Fi規格 5GHz:IEEE 802.11ac/n/a
2.4GHz: IEEE 802.11n/b/g 5GHz:IEEE 802.11ax/ac/n/a
2.4GHz: IEEE 802.11ax/n/b/g伝送速度 5GHz:1300Mbps
2.4GHz:450Mbps5GHz:4804Mbps(802.11ax、HT160)
2.4GHz:574Mbps(802.11ax)2.4GHz実測定 5GHz実測定
F660AはWi-Fi規格がWi-Fi5(AC)までに対し、Archer AX73はWi-Fi6(AX)に対応。
Wi-Fi6の特性上を考えて同時接続時の安定性やWi-Fiの飛距離、速度がArcher AX73の方が期待できます。
また、表の2.4GHz、5GHzの通信速度を見比べてみると、2重ルーター化によるパフォーマンス低下はみられません。
実際使ってみてネットがもたつくといったこともあまり感じたことはありませんでした。
セキュリティを強化できる
F660Aはデフォルトでファイアーウォール設定が無効化されており、外部からの攻撃をそのまま受けてしまう可能性があり非常に危険です。
パソコンは、OS自体にセキュリティ対策されているので然程気にすることは無いかもしれませんが、スマートフォンは機種によってバラバラ。
特にAndroidスマートフォンはメーカーによって対応が異なるため、セキュリティアプリ無しでは無防備だと思っておいたほうがいいでしょう。
Archer AX73は、ファイアーウォールはもちろんのこと、TP-Link独自のセキュリティサービス「Home Shield」があるため、個人情報漏洩、サイバーウイルス、IoTデバイスの攻撃など、ネットの脅威からお使いのデバイス、家族を守ることができます。
2重ルーター化によるデメリット
先程は2重ルーター化のメリットについてお話しましたが、今度は2重ルーター化するにあたってのデメリットをお伝えします。
主なデメリットは
- Wi-Fiが干渉する場合がある
- 自前サーバーやリモートアクセスが使えなくなる可能性
が挙げられます。
Wi-Fiが干渉する恐れがある
2重ルーターは問題ないとしてもWi-Fiに関しては別。
Wi-Fiは、いくつものチャンネルで混線しないようになってはいるため、他の家のWi-Fiが入ってきても動作するようにはなっているのですが、近くに複数のWi-Fiルーターがある状態は干渉する恐れがあるため、あまり好ましくありません。
ONUのWi-Fi機能を無効化する
もし、NURO光で自前のWi-Fiルーターを使用する時は、ONUのWi-Fi機能を無効化しておくことをおすすめします。
F660Aの場合、背面の「Wi-Fi」ボタンを押す、もしくは管理画面の「無線LAN RF2.4G」、「無線LAN RF5G」それぞれの「無線LANを有効にする」のチェックを外し、設定ボタンを押すことでWi-Fi機能を無効化することができます。
自前サーバーやリモートアクセスが使えなくなる可能性
2重ルーター化しているとパソコンをサーバー化させて運用していたり、外部から遠隔でパソコンを操作が行えなくなる可能性があります。
その際にはルーター側をアクセスポイントモードとして使用すれば改善される場合がありますが、セキュリティリスクが高まったり、ルーター機能が一部制限される可能性があるため注意が必要です。
まとめ
ということでいかがだったでしょうか。
環境によっては2重ルーター化するとパフォーマンスが下がる場合があるかもしれませんが、最近のルーターは性能が高くなっていることから、2重ルーターを気にするのは過去の話ではと個人的には思っています。
実際、2重ルーター化環境で今まで運用してきて、インターネットの調子が悪くなったといったことはありません。
YouTubeに動画アップロードするにしてもライブ配信するにしても安定して使えていました。
寧ろ、ONUのルーター機能だけでやっていた時の方が動作は不安定だったと感じています。
もし皆さんの中でNURO光を利用していて、「ルーターを自前したいけど2重ルーターが心配」と思われて悩んでいる方がいらっしゃれば参考になれば幸いです。