この記事はTP-Link様より製品をご提供頂いた上で記事を作成しています。
1~3月は引っ越しシーズンで春から一人暮らしがはじまる方。
最近はテレワークやオンライン授業化が進んでおり、ご自宅のインターネット回線は光回線を契約されている方も多いのではないでしょうか。
そんな時に必要になってくるのが、Wi-Fiルーターです。
光回線の中にはルーターによっては速度が大幅に落ちる場合もあるので、Wi-Fiルーター選びも慎重になりますよね。
また、「一人暮らしで使うものだからできるだけ安くてそこそこ使えるものが良い」と思われている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな方にオススメしたいWi-Fi 6ルーター「Archer AX23」をTP-Link様よりご提供いただきましたので、どんな感じなのかレビューします。
TP-Link Archer AX23の概要
TP-Link Archer AX23は、IEEE 802.11ax(Wi-Fi 6)に対応したWi-Fiルーター。
本体価格は税込8,580円(市場想定価格)、Amazonでは7,800円と価格を抑えつつも上位モデルに負けないくらいの性能を兼ね備えています。
スペック
Archer AX23 規格 IEEE 802.11ax/ac/n/a(5GHz)
IEEE 802.11ax/n/b/g(2.4GHz)Wi-Fi速度 5GHz:1201Mbps(802.11ax)
2.4GHz:574Mbps(802.11ax)推奨利用環境 戸建て3階、マンション4LDK、
最大接続台数:36台Wi-Fi性能 デュアルバンド、OFDMA、
エアタイムフェアネス、
4ストリームIPv6 IPoE 対応 OneMesh 対応 動作モード ルーターモード
ブリッジモード(アクセスポイントモード)Wi-Fi暗号化 WPA
WPA2
WPA3
WPA/WPA2-Enterprise (802.1x)プロセッサー 880MHz デュアルコアCPU 有線ポート ギガビットWANポート×1
ギガビットLANポート×4USBポート なし 寸法 (W×D×H) 260.2 × 135.0 × 38.6 mm パッケージ内容 Archer AX23 本体
電源アダプター
LANケーブル
かんたん設定ガイドAmazon価格
(2022年2月7日調べ)7,800円(税込) 商品ページを見る
AX1800の高速なWi-Fi
Archer AX23は、5GHzと2.4GHzのバンドを同時送信(デュアルバンド)しており、最大通信速度は5GHz帯1201Mbps、2.4GHz帯574Mbps。
一般家庭向けの光回線の通信速度は1Gbpsまでが多く、Archer AX23でも十分活躍できます。
Wi-Fi 6に対応
Wi-Fi 6採用により従来のWi-Fi規格よりも高速通信・低遅延化を実現。
尚、Wi-Fi 6は下位互換性があり、Wi-Fi 6非対応端末でもArcher AX23に接続しインターネットを利用することができます。
最大36台の端末と接続が可能
OFDMAや4ストリーム技術によって複数台の端末と同時接続が可能。推奨接続台数は36台とパソコンやスマートフォン、テレビ、IoT機器と様々なWi-Fi端末をインターネットに繋げることができます。
安定したWi-Fi環境
また、4本のアンテナと独立したフロントエンドモジュール、ビームフォーミングによって、接続端末に集中して電波を送ることでWi-Fiの飛距離と速度向上を実現。安定した通信環境を保てます。
IPv6 IPoE (IPv4 over IPv6)にも対応
Archer AX23はIPv6 IPoE (IPv4 over IPv6)に対応。
v6プラス・OCNバーチャルコネクト・DS-Lite対応回線でIPv4対応端末でもIPv6網を経由してIPv4通信ができ、これにより通常のIPv4通信よりも高速にデータ通信が行えます。
OneMeshでWi-Fiの死角をカバーできる
Archer AX23はTP-Link OneMesh対応中継器との組み合わせにより、メッシュWi-Fi環境構築が可能。Wi-Fiの死角をカバーできるだけでなく、中継器とルーターの切り替えがシームレスに行われるため、家中を移動しながらストリーミング動画が楽しめます。
設定は「Tether」アプリで簡単
「Tether」アプリを使えば、スマートフォンで簡単にArcher AX23の初期設定や、端末の接続状況の確認、Archer AX23の設定が変更できます。
TP-Link Tether
TP-LINK無料posted withアプリーチ
スマートコネクトでWi-FiのSSIDを一つに
スマートコネクトを利用することで、2.4GHzと5GHzのSSIDとパスワードを一つに束ね、Wi-Fiやデバイスの状況に応じて最適なバンドをArcher AX23が自動的に割り振ります。
保護者による制限機能
端末毎に特定のキーワードを含むWebサイトの閲覧をブロックしたり、時間帯によるインターネットの制限を無料で利用することができます。
3年保証が標準でついている
どんな製品でも初期不良や自然故障はつきもの。Archer AX23は標準で3年保証がついているため、万が一のトラブル時も安心です。
Archer AX23で気になったこと
筆者が使う分には性能は申し分なく満足して使えているのですが、上位モデルを使っていての敢えて気になったことをお伝えします。
USBポート非搭載
Archer AX73やArcher AX4800など上位モデルやArcher AX20にはUSBポートが付いてるのですが、Archer AX23にはついておりません。
USBポートがあれば外付けストレージを繋げば簡易NASとして使えるので、あると尚よかったと思いました。
Archer AX20の方が性能が良い?
従来モデルのArcher AX20の方がUSBポート付きでクアッドコアCPU搭載と本体性能はArcher AX23を上回るので「Archer AX20の方が良いのでは?」と思いましたが、Archer AX20は、IPv6 IPoE(IPv4 over IPv6)非対応。一部の光回線では接続設定によっては十分な速度が期待できない場合があるため、予めインターネット回線の接続方法を確認する必要があります。
IPv6 IPoE(IPv4 over IPv6)接続不要な回線ならArcher AX20はおすすめです。
TP-Link Archer AX23の開封・外観チェック
それではArcher AX23のパッケージを開封し、同梱物の確認と、Archer AX23の外観をチェックしていきます。
Archer AX23のパッケージはこんな感じ。製品情報がびっしり記載されており下調べいらず。
パッケージを開けるとこのように格納されています。
同梱物はArcher AX23本体以外に
- ACアダプター
- LANケーブル
- 簡単設定ガイド
- 保証書
- Wi-Fi情報カード
- Wi-Fi 6ルーターにWi-Fi接続できない場合は?
- GNU General Public License Notice
が入っていました。
付属のACアダプターはコンパクト軽量タイプなので縦並びのマルチタップであれば他の差込口を防ぐこと無く使えます。
付属のLANケーブルはカテゴリ5Eのもの、長さは約1mです。
Wi-Fi情報カードにはArcher AX23に接続するためのSSIDとパスワードが記載されており、SSIDとパスワードを変更した時もメモできるようになっています。背面はシールになっているのでわかりやすいところに貼っておくこともできます。
かんたん設定ガイドには、TP-Link専用アプリ「Tether」とブラウザでインターネット接続設定を行う方法についてわかりやすく書かれています。インターネット環境によっては設定方法が異なるため、このかんたん設定ガイドを読みながら接続設定を行うことをおすすめします。
AX23本体の外観
それでは次にArcher AX23本体をチェックしていきましょう。
天板・アンテナには保護フィルムが貼ってあるため、予め剥がしておきます。
フィルムを剥がすとこんな感じ。ブラックカラーのスタイリッシュなデザインでかっこいい。
本体サイズは横幅約26cm、高さ13.5cm。
LogicoolのキーボードK380と並べてみるとほぼ同じくらいの大きさです。
寸法 (W×D×H) 260.2 × 135.0 × 38.6mm
4本のアンテナはそれぞれ独立して稼働するので、Wi-Fiを飛ばしたい方向に調整することができます。
正面にはLEDインジケーター。動作時は緑に点灯します。
両サイドには何もありません。
裏面には左右に壁掛け用の引っ掛け穴、中央上部にはArcher AX23のSSIDやパスワードが記載されたラベルが貼ってあります。
背面には左から、WPS/Wi-Fiボタンに工場出荷時に戻す用のリセットボタン、1GbpsLANポートx4(黄)、1GbpsWANポート(青)、電源ボタンに電源端子があります。
Archer AX23のWi-Fi速度検証と通信の安定性評価
ここからはWi-Fiの飛距離と速度検証、1週間ほどArcher AX23を使ってみての通信の安定性について評価していきます。
Wi-Fiの飛距離と通信速度検証
まずはWi-Fi速度と飛距離についての検証から。
前提条件
- 測定端末:iPad Air(第4世代)
- NURO光(下り速度が2Gsプランのもの)
- 木造2階建て一軒家
- リンク速度測定:Wi-Fi SweetSpots(AX23と測定端末間の通信速度を測るため)
- 回線速度測定:fast.com
Archer AX23は2階の中心に設置し各部屋のWi-Fi速度を測ってみました。
ちなみにNURO光のONUに有線接続した場合の通信速度やレイテンシはこれくらいです。
2.4GHzの場合
【1階】 【2階】fast.com(下り) fast.com(上り) fast.com(PING) Wi-Fi SweetSpots
(リンク速度)食卓 130 Mbps 99 Mbps 13 ms 116.27 Mbps 和室 120 Mbps 97 Mbps 14 ms 89.99 Mbps 洋室 110 Mbps 96 Mbps 13 ms 144.39 Mbps トイレ 130 Mbps 88 Mbps 14 ms 123.31 Mbps 浴室 120 Mbps 87 Mbps 13 ms 146.98 Mbps 自分の部屋 120 Mbps 94 Mbps 13 ms 154.72 Mbps 洋室 140 Mbps 95 Mbps 14 ms 153.01 Mbps 和室 95 Mbps 80 Mbps 14 ms 89.37 Mbps 物置 79 Mbps 75 Mbps 14 ms 143.91 Mbps トイレ 100 Mbps 100 Mbps 13 ms 168.27 Mbps ルーターの側 140 Mbps 110 Mbps 13 ms 164.80 Mbps
1,2階とも和室のWi-Fiが弱い傾向がありましたが、2.4GHz帯にしては十分な速度が出ています。
5GHzの場合
【1階】 【2階】fast.com(下り) fast.com(上り) fast.com(PING) Wi-Fi SweetSpots
(リンク速度)食卓 260 Mbps 320 Mbps 14 ms 458.56 Mbps 和室 180 Mbps 140 Mbps 13 ms 118.44 Mbps 洋室 260 Mbps 310 Mbps 13 ms 399.81 Mbps トイレ 250 Mbps 400 Mbps 12 ms 384.80 Mbps 浴室 230 Mbps 400 Mbps 13 ms 507.62 Mbps 自分の部屋 310 Mbps 470 Mbps 13 ms 642.25 Mbps 洋室 310 Mbps 470 Mbps 14 ms 624.19 Mbps 和室 190 Mbps 160 Mbps 13 ms 353.87 Mbps 物置 240 Mbps 240 Mbps 13 ms 377.22 Mbps トイレ 290 Mbps 470 Mbps 13 ms 550.67 Mbps ルーターの側 280 Mbps 630 Mbps 13 ms 767.34 Mbps
5GHz帯も和室のWi-Fiが弱くなる傾向。どうも和室の土壁が影響しているようで他の部屋よりもWi-Fiの入りが悪くなっているようです。
和室のWi-Fiについては今まで様々なルーターを紹介してきてずっと疑問に思っていたのですが、小川建築様のブログ記事がとても参考になりました。
ただ、Wi-Fiの入りが悪いと言ってもネットサーフィンや動画視聴程度なら問題なく利用できるくらいなので特に困ってはいませんし他の部屋では十分な速度が出ていると実感しています。
我慢できないほどWi-Fiのは入りが悪い場合は、OneMesh対応TP-Link中継器を使えば改善できます。
IPv6通信検証(NURO光の場合)
NURO光でもArcher AX23でIPv6通信が行えていることを確認しています。
PCオンラインゲーム・ライブ配信・4K動画再生検証
オンラインバトルロイヤルゲーム「フォートナイト」をプレイしながらYouTubeにて1080p60fps(ビットレート12Mbps)ライブ配信を3時間ほどやってみたのですが、長時間配信でも途切れたりゲームが不安定になること無く配信プレイできました。
ゲーム実況配信もバッチリ、別の日に4K高画質配信もやってみたのですが問題なく行えました。
また、4K60fpsストリーミング動画再生テストも行いましたがバッファが追いつかないといったことはなくスムーズに再生できました。
これならビデオ会議やオンライン授業用としても十分に活躍してくれそうです。
1週間色々試してみたが安定して使える
低価格なルーターほど安定性が気になるものですが、1週間ほどがっつり使ってみた結果は快適そのもの。
オンラインゲームしたりライブ配信したりとArcher AX23をいじめて(?)みたりしたものの再起動をしなくてもネットが不安定になることなく安定してWi-Fiを利用することができました。
上記画像は4台の端末で4K60fps動画再生をした時のパフォーマンスグラフ。
殆どCPUに負荷がかかっていないことがわかります。
これなら一人暮らしはもちろん、家族が2,3人増えてもArcher AX23で快適にインターネットが楽しめます。
家にはArcher AX73やArcher AX4800など上位モデルもありますが、最近はずっとArcher AX23を使っています。
Archer AX23のレビューまとめ
- Wi-Fi 6対応
- IPv6 IPoE (IPv4 over IPv6)対応
- オンラインゲーム・ライブ配信・4K動画再生にも耐えれる性能
- OneMeshでメッシュWi-Fi環境が構築できる
- TP-Linkアプリ「Tether」で設定がとても簡単
- 安心の3年保証
- USBポートが非搭載
- Archer AX20よりCPU性能がダウン
TP-Link Archer AX23は、Archer AX20から過剰スペックを取り払うことによって価格を1万円以下に抑えつつもIPv6 IPoE (IPv4 over IPv6)に対応したモデル。
SoCがクアッドコアからデュアルコアへ変更になったことによるWi-Fiパフォーマンスが気になりましたが、実際Archer AX23を使ってみて、オンラインゲームをしながらのライブ配信や高画質動画再生にも耐えれるほどのパワフルさを感じられました。
今回は「一人暮らしで使えるWi-Fiルーター」ということでこの記事を執筆していますが、「一軒家でも中継器無しで家中Wi-Fiが使えた」、「複数台の端末で4K動画が視聴できた」ことから、Archer AX23は、将来家族ができた時にも活躍できるWi-Fiルーターだといえます。
できるだけ安くてインターネットもオンラインゲームもそこそこ使えるWi-Fi 6ルーターをお探しの方はArcher AX23ご検討してみてはいかがでしょうか。