この記事はMAONO様より製品をご提供頂いた上で記事を作成しています。
以前にMAONOCASTER AU-AM100というミキサーをレビューしましたが、今回はMAONO様よりAU-AM100よりも圧倒的なコストパフォーマンスに優れたミキサー「MAONOCASTER Lite AU-AM200-S1」と「MAONOCASTER Lite AU-AM200-S4」をご提供いただきました!
AU-AM200-S1は本記事にてレビュー、AU-AM200-S4はYouTubeにて動画レビューしていますので、安価で高性能・多機能ミキサーをお探しの方はぜひ参考にしていただければ幸いです。
MAONOCASTER Lite AU-AM200-S1
- スマートフォン・タブレット・パソコンなど様々なデバイスで使える
- 直感的で使いやすいインターフェース
- 8つのプリセット効果音ボタン
- PC不要でダイレクトに録音登録ができる4つのカスタム効果音ボタン
- リアルタイムで音声を確認することができるモニタリング機能
- 2つのマイク端子により2人同時にライブ配信が可能
- マイクノイズキャンセリング機能
- BGMからボーカルをリアルタイムで除去できるMUSIC ONLY機能
- BGMを自動的に下げて人の声を強調することができるSIDECHAIN機能
- デバイス内部音声を配信に乗せることができるループバック機能
- ケロケロボイスっぽくできる電子音楽キーチェンジャー
- 低音、中音、高音ダイヤル
- バッテリー搭載により外部電源が無くても最大8時間の使用が可能
MAONOCASTER Lite AU-AM200-S1は、MAONOCASTER AU-AM100の後継機で、マイクセットで12,999円 (2021年11月16日時点) と低価格ミキサーでありながらAU-AM100に搭載されていた機能を継承しているオーディオミキサー。
バッテリー内蔵なのも受け継いでおり、電源確保ができない所でも外部バッテリー不要で8時間使用することができます。(充電時間は3時間)
また、AU-AM100にはなかったLO・MID・HIダイヤルも搭載。マイクに合わせて音域を調節できるようになりました。
Bluetoothにも対応(デバイスの音楽再生のみ)しており、接続デバイスで音楽を流すとその音楽をBGMとして配信などに鳴らすこともできます。
カスタム効果音ボタンが4つ用意されており、マイクなどで拾った音をパソコン要らずでダイレクト録音し効果音として設定することができます。
注意点としてはファンタム電源は非搭載なのでXLR接続が必要なコンデンサーマイク使用することができません。付属のマイクを使うか3.5mmプラグインパワー対応マイクであれば使用することができます。
- Windows10 PC
- Google Pixel 4a(別途USBハブを使用)
- PlayStation 4
- 12インチMacBook2016年モデル(別途USBハブを使用)
- ASUS Chromebook C423NA
スマートフォンなどUSB Type-C端子搭載デバイスの場合は別途USBハブを使用することでAU-AM200-S1を使用することができます。(※一部外部入力非対応デバイスあり)
- 付属マイク(AU-PM360TR)
- BEHRINGER Ultravoice XM8500
- SONY ECM-PC60(PC向けピンマイク)
- SONY ECM-SP10(スマホ向けピンマイク)
ホワイトノイズに関しては「DENOISE」ボタンを押すことで除去されますし、LO・MID・HIダイヤルを調節することでも軽減することができます。
ECM-SP10などスマホ向けマイクはMIC端子ではなくHEDSET端子に接続することで使用することができます。その際、OUTPUT端子にヘッドホンを装着することで音声を確認することができます。
AU-AM200-S1の開封・同梱物・外観チェック
パッケージはこんな感じ。英語表記ではありますが、AU-AM200-S1の仕様がわかります。
パッケージを開くと中には、
日本語表記付きのマニュアル。製品仕様や各部名称・各機能の使い方などイメージ付きでわかりやすく記載されています。
セットアップ方法についてのカードも付属。英語表記なのでイメージで把握しましょう。
パッケージ上段にはAU-AM200-S1本体が、下段にはケーブル類やマイク一式が入っていました。
USBケーブルはType-C to Aケーブル(長さ1.8m)と、USB Type-C変換アダプターが付属しています。変換アダプタを使用するとバッテリー駆動で動作するため、接続デバイスのバッテリー消費を抑えることができます。
3.5mm TRRSオーディオケーブル(4極端子)が2本付属していました。
XLR to 3.5mmケーブル(長さ2.5m)は付属マイク用です。
ウィンドスクリーンです。パッケージから取り出した時はこのように潰れてしまっていますが、付属マイクに装着して1日ほど置いておけば元の状態に戻ります。
付属のコンデンサーマイクはこんな感じ。スタンドと一体型になっていますが、分離させることが可能。穴のサイズが合えば他のマイクスタンドに取り付けて使用することもできます。
ちなみに右の写真のようにして使うとカーディオイド型マイクの特性上、声が遠くなります。「maono」ロゴがある方に向かって話すのが正解です。
付属マイクのスペック
製品名 AU-PM360TR マイクコア Dia.14mm コンデンサー 極性パターン カーディオイド 周波数特性 30Hz-16kHz 感度 -38dB+/-3dB(0dB=1V/Pa at 1kHz) 最大SPL 120dB S/N比率 70dB 電流 3A 電圧 1.5V
付属マイクはマイクだけで84g、スタンド合わせても205gとかなり軽量でびっくりしました。
AU-AM200-S1本体はこんな感じ。操作部が綺麗に整列されているのでどこに何があるのか把握しやすくとても使いやすいです。
天板のアクリルパネルには保護フィルムが貼ってありますので気になる方は剥がしておきましょう。
裏面には滑り止めのゴム足がありフィルムで保護されているため剥がしておきましょう。
背面は左から電源ボタン、ボタンの明るさ調整、USB Type-C端子、POD出力端子1,2,3(スマホやタブレットなどに接続)、オーディオ出力端子(スピーカーやヘッドホンに出力)、外部オーディオ入力端子(音楽再生用デバイス用)、ヘッドセット端子、マイク端子1,2。
POD出力端子はスマートフォンやタブレットと付属のオーディオケーブルと繋いでスマートフォンのライブ配信アプリでAU-AM200-S1を使用可能(外部音声入力対応機種のみ)。マイク端子はMAONO AU-A03やAU-PM360、AU-PM325などファンタム電源を必要としない3.5mmマイクに対応しています。
ちなみにヘッドセット端子はマイク付きイヤホンを接続するとイヤホンマイクも使えるようになります。イヤホンだけ使用したい場合はオーディオ出力端子にイヤホンを接続します。
AU-AM100は全体が金属素材だったのに対しAU-AM200-S1は樹脂性に変更。本体材質やレイアウトの変更によって300gほど軽量化されており、より持ち運びがしやすくなりました。
400g超えってどれくらいなのかiPad Air (第4世代)と比較するとイメージしやすいかと思います。
AU-AM200-S1の各機能紹介・使い方
電源ボタン(橙色)を3秒間長押しすると電源が入ります。電源ボタン右側のランプボタンを押すとボタンやインジケーターの明るさを5段階調整と消灯させることができます。
USB Type-C端子には付属のUSB Type-C to Aケーブルを使ってパソコンやスマートフォンなどに接続します。
ボリュームダイヤル
左右には大きなダイヤルがあり、それぞれマイクやオーディオの音量調整を行うことができます。
中央上部には、低音・中音・高音(LO・MID・HI)ダイヤルがあり、マイクの音域を調整することができます。録音ボリュームダイヤルは全体の音量調整が行なえます。
サウンドレベルメーターも備わっており、マイクやサウンドの音量に合わせて可変します。
Bluetooth
AU-AM200-S1にはBluetoothが搭載されており、Bluetoothデバイスの音声をBGMとして使用することができます。(AU-AM200-S1は技術基準適合証明(TELEC認証)取得済み製品です)
電源を入れた時点でBluetoothペアリングスタンバイ状態になっているので、デバイス側のBluetooth設定で「Maono AU-AM200」を選べばペアリングできます。
ELECTRON(電子音楽キーチェンジャー)
ELECTRONボタン(タッチセンサー)を押すと対応する基調に切り替わり、オートチューンエフェクターのようにケロケロボイスをリアルタイムで生成することができます。3秒間長押しするとオフになります。
フェーダー
本体左下にはエコー量を増減させるエコーコントロールフェーダーとモニター側の音声ボリュームを調整するモニターボリュームコントロールフェーダーがあります。
効果音ボタン
効果音ボタンは全部で12種類あり、上部8つはプリセット効果音ボタン、下部4つはカスタム効果音ボタンとなっています。
プリセット効果音ボタン
8つのプリセット効果音がどんな音なのか動画をご参考いただければと思います。
カスタム効果音ボタン
カスタム効果音ボタンは、マイク・外部オーディオ入力端子・Bluetooth端末の音を約20秒ほど登録することができます。ラジオ配信など最初にタイトルコール流す時にカスタム効果音ボタンが活躍します。
ボーカルFX(EFFECT・PITCH・MUSIC ONLY・DENOISE・LOOP BACK・SIDECHAIN)
6つのボーカルFXボタンにより、エコー、ピッチ、ボーカル除去、ノイズ除去、ループバック、SIDE CHAINを行うことができます。各ボタンを押すとガイダンス音と色で今どの設定にしているのか分かりやすくなっています。
- EFFECT
- オリジナルサウンドモード、プロモード、ポップモード、叫びモードを選択することができます。
- PITCH
- 女性・男性・少女・ロボットボイスに変声することができます。
- MUSIC ONLY
- ボーカル付きの音楽からボーカルをリアルタイムで除去しカラオケを楽しむことができます。
- DENOISE
- マイクの周囲の音やホワイトノイズを自動的に低減することができます。
- LOOP BACK
- 接続デバイスの音楽を再生した時にBGMとしてライブ配信に出力することができます。
- SIDE CHAIN
- 喋っている間は自動的にBGMの音量を下げ、喋り終わるとBGMの音量が上がります。
マイク音質・AU-AM200-S1各機能チェック
動画では付属マイクや他社製マイクを使ってみたり、各種機能を一通り試してみました。
ゲーム実況でも使えるか検証
AU-AM200-S1を使ってNintendo Switchのゲーム「ポケットモンスターブリリアントダイヤモンド」を実況プレイしてみました。実況音声はAU-AM200-S1付属マイクとSONY ECM-PC60、ゲーム音声はBluetooth接続で取り込んでいます。(音声と映像が飛んでいる箇所は言い間違いを編集でカットして繋いでいる所です。)
魅力なところ
低価格でコンパクト軽量ミキサーなのに効果音やピッチ・エコーなど配信を盛り上げてくれる機能もついていて操作も簡単。ちょっとした配信やお友達とセッションする時に気軽に持ち運んで使える所がとても魅力に感じました。
気になったこと
マイクのホワイトノイズについては「DENOISE」ボタンを押すだけでクリアにノイズ除去できるので、基本的には「DENOISE」は常時有効にしておいたほうが好ましいです。また、ファンタム電源が必要なマイクは使用できませんが、サイズ感・使い勝手さを考えると納得できます。
MAONOCASTER Lite AU-AM200-S1のレビューまとめ
MAONOCASTER Lite AU-AM200-S1をまとめるとこんな感じです。
- パソコン・スマートフォンなど様々なデバイスで使える
- 1万円程度で買えるほどの低価格
- 従来機よりコンパクト軽量でより持ち運びしやすくなった
- ボタンやダイヤル部が大きく操作がしやすい
- 効果音・エコー・ボイスチェンジャーなどライブ配信で必要なものが揃っている
- Bluetooth対応デバイスからワイヤレスで音楽挿入が可能
- バッテリー搭載なので電源確保ができない所でも使える
- 付属マイクのホワイトノイズが気になる
- DENOISEを有効にしないとホワイトノイズが入る
- ファンタム電源が必要なマイクは使えない
MAONOCASTER Lite AU-AM200-S1はマイクイコライザーやノイズ除去機能を搭載し、ライブ配信を盛り上げてくれるエコーやピッチといった音声効果・効果音機能、カラオケにぴったりなボーカル除去機能など1台何役にもなる多機能ミキサー。
バッテリーも搭載しているので路上ライブなど電源が確保できないシーンでも使用できますし、従来機のAU-AM100よりも軽量・コンパクトになったことでかばんの中に仕込んで気軽に持ち歩くことができます。
また、インターフェースが大きくて見やすいので、ミキサーを扱うのは初めてという方でも少し触れば使いこなせるようになるのではないでしょうか。それくらい操作はシンプルで簡単です。
価格はAmazonで12999円(2022年5月15日時点)と国産ミキサーよりも安価で購入することができますし、マイク一式付属しているので届いたらその場ですぐ使えますよ。
マイク向上モデルもあります
付属マイクを向上したモデルもあります。
AU-AM200-S4
AU-AM200-S4は25mmラージカプセルマイクと卓上スタンドがセットになったモデルです。
AU-AM200-S4レビュー動画
AU-AM200-S6
AU-AM200-S6は25mmラージカプセルマイクとマイクアームスタンドがセットになったモデルです。