Macを使用している時にたいして重たい作業をしているわけでもない、きちんと通気しているのに冷却ファンが高速回転したり、異常に発熱したり不具合を起こすことがあります。
その原因は様々ですが、対処法を下記にまとめておきます。
冷却ファンがうるさい・回転が止まらない原因と対処法
裏で負荷を掛けているアプリがあるか確認
MacはWindowsのように✕(バツ)ボタンを押してもアプリが終了しないことがあり、裏で動いていることに気づかないことが多々あります。
そういう時はDockにあるLaunchpadを開き、その他の「アクティビティモニター」を開きます。
アクティビティモニターのCPUタブの「%CPU」欄を見ると負荷を掛けているものが何かひと目でわかります。
異常な動作をしているアプリがあればプロセス名をダブルクリックし、終了ボタンを押すことでタスクから除外することができます。
シャットダウン・再起動してみる
CPUに負荷をかけるアプリを見つけて終了させても改善されない場合は取り敢えず再起動を行ってみて、それでも駄目ならシステム終了を試してみましょう。
PRAM・SMCリセットを試す
端末を再起動したりシャットダウンしても改善されない場合はPRAM・SMCリセットを行うことによりファンの回転数が改善されることが多いです。
PRAMリセット
PRAM(Parameter RAM)とはMacの設定情報などを保存するためのメモリ。
起動ディスクやディスプレイ解像度、スピーカー音量などの設定情報が保存されています。
Macが正常に動作しなくなった時にPRAMリセットを行うことにより改善される場合がありますが、逆にMacが復旧しなくなることもあるのでバックアップと手順を間違えないように作業を行いましょう。
- Macのシステムを終了させる
- 電源ボタンを押した後すぐに「option」「command」「P」「R」キーを20秒ほど長押し。起動時に「じゃ~ん」と鳴るタイプのMacは2回目に鳴ったタイミングでキーを離してOK。T2チップ搭載機の場合は2回目のAppleロゴが表示された後でキーを離す
これでMacが起動し、音量設定など変化があればPRAMリセット完了です。
SMCリセット
SMC(System Management Controller)とはIntel製チップが搭載されたMacの電源・バッテリー・センサー・バックライトなど各種センサーの管理と制御を行うチップです。
SMCの主な役割は以下の通り。
- 電源 (電源ボタンや、USB ポートへの電源供給も含む)管理
- バッテリーと充電管理
- ファンやその他の熱管理
- ステータスインジケータランプ (スリープ状況、バッテリーの充電状況など)、緊急モーションセンサー、環境光センサー、キーボードバックライトなどのインジケータやセンサー管理と制御
- MacBookの蓋を開閉した際の動作の管理
SMCをリセットしてもPRAM情報は消えないとのこと。
尚、このチップに何らかの負荷がかかり異常が発生すると、
- 起動しない、異常なシャットダウン・再起動を繰り返す。
- スリープから復帰できない、ディスプレイが表示しない。
- 動作が遅くなる。
- Mac本体の異常な発熱。
- USBが認識しない、充電できない。
など様々な不具合を起こします。
これらの不具合はSMCをリセットすることによって改善される場合があります。
SMCのリセット方法についてはApple公式より紹介されています。
ファンコントローラーアプリを試してみる
色々試しても根本的に発熱によってファンが高速回転する場合は、ファンコントローラーアプリを使うことにより強制的にファンの回転数を制御することが出来ます。
オススメなのが「Macs Fan Control」。
ファンの回転数を手動で設定できたり、自動制御させることも可能。
ファンの回転数を一定に保ったり、センサー温度による制御でCPUファンはCPU、HDDファンはHDDと割り当てることにより正確なファン制御を行うことが可能。
まとめ
上記の方法はMacのクーラー高速回転以外の不具合にも効果があるので、突然電源が入らなくなった、充電ができないなどトラブルが発生した場合は試してみて下さい。
また、ネットオークションやフリマアプリで動作不良としてジャンク出品されているMacも単なるPRAMやSMCの不具合だけの場合があるので、安くMacを入手されたい方はジャンク品を漁って試してみてはいかがでしょうか。
当たればラッキー。