Canon G1310は特大容量インクタンク搭載のビジネスインクジェットプリンター。
インクカートリッジの交換不要で大量印刷ができる所がポイントですが、このプリンターでも廃インクエラーによる印刷ができないといった問題があります。
ただし他のプリンターと違ってCanonサービスツール Service Toolが無くてもエラーを取り除くことができる場合があります。
その場合はプリンタをサービスモードにする必要がありますが、パソコンがなくてもプリンタのボタン操作だけで行えるため比較的簡単な作業です。
本作業を行うことによってインク漏れや最悪プリンタが故障する恐れがあるため専門知識がない状態での作業はしないでください。プリンタが故障しても責任は取りません。
廃インクエラーなどでプリンタが使えなくなった場合はメーカーに修理してもらって下さい。
本記事の内容は廃インクエラーを解消するもので印刷枚数上限エラーは改善されません。
サービスモードの入り方
まず、サービスモードに入る前に電源ボタンを押しながらリセットボタンを5回押して下さい。
一度プリンタが動きますので停止後、リセットボタンを以下の回数分押した後に電源ボタンを押すと実行されます。
- 1回(橙)・・・ノズルチェックパターンの印刷
- 2回(緑)・・・プリンタの状況、印刷枚数情報の印刷
- 3回(橙)・・・プリンタの状況、印刷枚数、EEPROM Information情報の印刷
- 4回(緑)・・・何もなし
- 5回(橙)・・・何もなし
- 6回(緑)・・・何もなし
- 7回(橙)・・・クリーニング?リセット?メンテナンス?プリンタが動き出す。カウントリセットはされていない
- 8回(緑)・・・7回目と似たような挙動。カウントリセットされていない
- 9回~(橙)・・・何もなし、9回以上押してもずっとLEDランプは橙のまま。
廃インクエラーを改善
7回か8回くらい押した後、プリンタの動きが収まった時に電源ボタンで電源を切って再度電源を入れたら廃インクエラーが消えていました。
ちなみにサービスモードに入る前のリセットボタン押下作業は5回未満の場合は普通にプリンタが立ち上がります。
まとめ:サービスモードなら分解不要で廃インクエラーが解消できる
サービスモードでリセット作業を行ってから1年後の2021年9月、あれからエラーを起こすこと無く現在も問題なく印刷できています。
メンテナンスカートリッジがあれば廃インクのことも気にすることなく、汚れたら交換でなんとかなるのですが、G1310はメンテナンスカートリッジ非対応なので汚れたら分解して廃インク吸収パッドを洗うしかありません。
たとえ廃インク吸収パッドが汚れていなくてもG1310は廃インクエラーを起こすことがあるので、もし印刷エラーで困っている方がいらっしゃれば、サービスモードで一度リセットをかけてみることをおすすめします。