パソコンに必ずついていると言っても過言ではないUSBポート。
最近ではUSB-Cポートと呼ばれるiPhoneのLightningケーブルのような端子が搭載されているものも増えてきてはいますが、一般的なのは四角形のUSB-Aポートです。
ただこのUSB-Aポート、1.1や2.0、3.0とかバージョンがあって、バージョンによって転送速度も変わってきます。
この3つの中で一番速いのがUSB3.0なのですが、皆さんこれらを色で見分けていませんか?
え?黒はUSB2.0で青はUSB3.0じゃないの?
僕も最初そう思いこんでいたのですがUSBを調べるうちに
色でバージョンを判断するのは無理だとわかりました。
何故色でバージョンの判断ができないのか、じゃあどこを見ればいいのか。
今回はその辺りを簡単にお話します。
USB3は3.0の他、3.1や3.2などいくつかバージョンがありますが、ここでは転送速度5Gbpsのものを総称してUSB3.0と表記しています。
USBバージョンは端子数で判断する
USB-Aのバージョンの違いは端子数で判断します。
USB2.0とUSB3.0では端子の数が異なるためバージョンの違いを見分けることができます。
USB1.1と2.0は、端子を見て判断はできないとのことなので、挿してみて転送速度がどうなのか調べるしかなさそうです。
バージョン 形状(オス) 形状(メス) USB1.1/USB2.0
【端子数】
4つ
【端子数】
4つUSB3.0
【端子数】
手前に4つ
奥に5つ
【端子数】
手前に5つ
奥に4つ
ちなみにUSB3.0(メス)の手前の端子というのはこの部分です。
USB1.1や2.0の端子数は4つ、USB3.0は見えてるどこかの端子が5つあると覚えておくと分かりやすいです。
USB3.0=必ずしも青色ではない理由
さて、上記の画像を見比べてみるとUSB1.1やUSB2.0の端子は黒で、USB3.0の端子はちゃんと青色になっているのですが、なぜUSB3.0=青色とは言い切れないのか。
この画像を見ていただいたらはっきりわかります。
これはどのバージョンのUSB(オス)でしょうか。
先程USB3.0には見えている所のどこかに5つ端子があるとお話しましたが、このUSBにはどこにも5つも端子がないんです。
つまりUSB2.0だということが分かります。
USB3.0は青以外もある
ちなみに黒色のUSB3.0もあります。
USB3.0の端子が青色が多いのは推奨されているからであり義務ではないため、メーカーによっては色が異なる場合があります。
このことによりUSBのバージョンは色で判断出来ないことが言えます。
端子が完全にUSB3.0仕様でもチップコントローラーによってはUSB2.0になることも。
こちらのキャプチャカードのUSB端子を御覧ください。
外観からは判断つきませんが、キャプチャカードをUSB Device Tree Viewerで調べてみると、「USB Version」の所がはっきりと「2.00」となっていることが分かります。
ちなみにBUFFALOのUSB3.0メモリだとこんな感じで正しくUSB3.0になっていることが分かります。
取り敢えず、日本で有名なメーカー品のものを買っておけばまずは問題ないと思いますが、中華製品を買うときはこういうこともあるということだけ知っておくと損しないかと思います。